かつての上司に近況報告
昨日、かつての上司と飲んだ。
4ヶ月ぶりくらいだろうか。
休刊のことも、リストラのこともメールで話していたので、
その後、転職先が決まったこと、次はどんな媒体をやるかというようなことを報告した。
「相変わらず君は大変そうなところに行くね。君の性分なんだろうね」
と笑って言われた。何ひとつ否定できない。

私がいたころに比べ、会社の雰囲気も、社員のモチベーションも変わってしまったと、
上司は話す。
「人はいるんだけど、任せられる人がいないんだよ。
 みんなこなし系に走ってしまって。
 企画やりたい!ってみんな言うんだけど、できないんだよ。
 ヒント与えてもそこから考えようとしないし、全部答えを求めようとするし、
 それで何も教わってないって言い出すんだよ」
そんな愚痴をこぼす。

企画なんて、「やりたい!」「チャンスがほしい!」なんて言ってやるもんじゃなく、
普段している仕事に没頭しているうちに、
「あれ?こんなこと必要じゃない」「こうしたらもっとよくなるんじゃない」なんて
浮かんでくるものじゃないかと思う。
それこそ電車の中とか、他の資料見てるときとか、風呂入ってるときとか、テレビ見てるときとか、「あ」ってひらめいたりするものだと思う。
そういう意味では、私の下の子たちや私が辞めた後に入ってきた子たちはまだまだ子供だな、甘いなと思わざるを得ない。

上司は、他もにもこんなことも話していた。

「現国(=現代国語)さえできれば、いいよ。それすらできない子が多すぎる」

「気づきがそもそもないんだよ。気づきがある子は伸びるんだけどね」

自分がそれができていると言い切れるほどの自信はないけど、
上司がそんなことを言うってことは、少なくとも私はできていると思っていただいているのだろう。

かつて、上司とメンバー(つまり部下)の教育について、
大きな声で議論(傍から見たらただのけんか)をしたことがある。
でも、彼は人を見る目は確かだし、その人なりの伸ばし方を知っている。
そして、今の私がある。

彼は疲れて、ぐったりしていた。
「君がいなくなってから、『作ることが楽しい』、『こんなことやりたいよね』って話せる人が
 今の職場にはいないんだ。つらいよ。
 君はいいよね。次の職場で、そういうことを言える友達がいるじゃないか」

大きな背中は丸まり、苦しそうに顔をゆがめる彼に、私はかける言葉もなかった。
いつか、彼ともう一度一緒に仕事がしたい。
そして、一緒に成長できるような仕事をいつかできればなと思った。
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by y.asd_xxx | 2004-11-29 04:43 | 愚痴・憂さ晴らし