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教習所で出会った名曲
免許更新のため、お休みをいただいた。
働き始めたばかりだというのに、早速休んでいるのは、免許が失効しているため、平日しか手続きしてもらえないから。どうせ休むんだったら、忙しくなる前の方がいいということで、今日のお休みとなったわけだ。

私は更新の手続きが遅れただけで、その他の違反はなかったため、「一般講習」たるものを受講することとなった。

講習でまず見せられる映画が良かった。
昼ドラか、カラオケのバックに流れるドラマを見ているようだった。
まずはじめに、さだまさしの「償い」という曲が流れる。
主人公が車の中で聞いているという設定だ。
この曲がまた教習所の講習で流すために作られたような、よくできた曲なのだ。

「たった一度だけ、たった一度だけ哀しい誤ちを犯してしまったのだ
 配達帰りの雨の夜横断歩道の人影に
 ブレーキが間にあわなかった彼はその日とても疲れてた

 人殺しあんたを許さないと彼をののしった
 被害者の奥さんの涙の足元で
 彼はひたすら大声で泣き乍ら
 ただ頭を床にこすりつけるだけだった

 それから彼は人が変わった何もかも
 忘れて働いて働いて
 償いきれるはずもないがせめてもと
 毎月あの人に仕送りをしている」
           (さだまさし「償い」より抜粋)

酒気帯び運転で事故を起こしてしまう主人公とその奥さんは、
有名な俳優さんが演じていた。

事故を起こした主人公は刑務所行き。会社も解雇。
奥さんは、示談金を工面するのに走り回り、近所から陰口もたたかれ、自殺まで考える。子供は学校でいじめられる。

そして、示談金を払うために、家も土地も売却し、
出所した主人公は慣れない工事現場の仕事
奥さんも専業主婦から調理場のパート
高校生の子供も新聞配達のバイト
小さい小学校の子供は、心のよりどころがなく肩を落としている。
家族全員で働いても働いても、償いきれない。それが交通事故。

そして、交通事故で夫をなくした妻は、残された息子と悲しみを乗り越え、生きていかなければならない悲しい現実。

ああ、悲しい涙、涙の物語。

だから、「このくらいなら大丈夫」と思っちゃだめ。
酒気帯び運転は、自分も周囲もボロボロになるのだ~。

教室内で、もらい泣きする人は誰一人おらず、30分のドラマは終了。
まあ、完全なるペーパードライバーの私は、免許を更新したところで、飲む飲まないにかかわらずハンドルは握らないので心配ないが、

ハンドルを握る皆さま!
ぜひ一度、さだまさしの「償い」、聞いてみてください!
by y.asd_xxx | 2004-05-20 00:44