褒められるってうれしい!!
新しい会社に入って、お休みをいただいた昨日を除き3日間、
ほとんど他の社員と会話もなく、窓際で1つの作業をもくもくとやっていた。 それがやっと今日完成し、上司に提出した。 ひたすら、創刊号を見て、改善すべき点、統一すべき表現をまとめること。 まず、媒体を理解すること、媒体に慣れること そんな意味もあるのだろうと思いながら、 丹念に一字一句読んでチェックした。 私のこれまでのジャンルと全く異なる媒体には、今まで決して出てくることのなかった単語が並ぶ。 なかなか慣れなくて、すんなり読み進めることができない。 でも、だから何ってことはない。 表記マニュアル、掲載規定は、前の会社でうんざりするほど作ってきた。 10年近く前に作成された制作マニュアル、他社の掲載規定(どうやって手に入れたんだろう???)、団体発行の規約、労働基準法、職業安定法、男女雇用機会均等法、その他の法令も見ながらの作業は、作っても、作っても終わらない。いや作れば作るほど増えていくものだった。規定を作っていくうちに、媒体自体も規定のチェックをするのでいっぱいいっぱいで、どんどん自分の視野が狭まっていくようだった。あれはだめ、これはだめ、そんな風にばかり見てたら、新しいものなんて生み出せない。そんな気がして、あの媒体から距離をおきたい、そう思った。 道草期間を経て、媒体から離れて、違う生活してみたら、寂しい気もしたけど少し楽になっていた。 新しい会社に入って、新しい媒体に出会えて、新しいジャンルならではの単語たちが踊る媒体を眺めてみたら、このジャンルではここに載っている単語の他に一体どんな表現があるんだろう。どんな言葉が読者の心に残るんだろう。心に響くんだろう。 そう考えていたら自然と、競合媒体を手に取っていた。 今まで読者として見ていた媒体が、今は学ぶ材料として一字一句読んでいる。 私のなかに新しい言葉が入ってくる。 夢中になって、いろんな媒体を見ている自分がうれしかった。 そして、上司にこの媒体のあるべき姿、向かうべき方向を確認しながら、創刊号にたくさんの付箋を付けていく。 付箋が多くなればなるほど、一度見たところを戻って、方向を確認する。 そんな作業は決して苦痛ではなかった。つまらないものではなかった。 気づいた点を一覧にし、上司に提出すると、上司は黙って受け取った。 と思ったら、5分もせずに私の元に来てこう言った。 「さすがですね。私が気がついていたところもありましたが、気づいていなかったところまで拾っていただけています。 これなら編プロも迷わず作業できるでしょう」 余りある言葉をいただいた。 うれしかった。 本当にうれしかった。 そして、大変だったけど前の会社で学ばせてもらったことに、感謝したい気持ちになった。
by y.asd_xxx
| 2004-05-20 23:38
| 日記
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