私はブレストがお好き
ブレーンストーミング
=自由な討論で創造的なアイデアを生み出すこと。


前の会社の上司とよく「あのころはよかった」という時期があった。
それは、制作部門が私とその上司と、元デザイナーのIさんの3人だったころのことだ。

上司は根っからのディレクター。
だから、おもしろい企画、コンテンツ重視。

元デザイナーのIさんは、もちろんデザイン重視。
デザインの計算されたバランス、効果など、語らせたら止まらない。

私は文字重視。
掲載規定を作ったり、読者に一番会ったりしていたので、言葉一字一句にうるさかった。

この3人が集まると、全く違った観点から意見が出てきて、それぞれいい刺激を与え合っていた。お互い駄目出ししたり、悔しがったり、譲れなかったり、何しろおもしろかった。みんな一人ひとりの「いい作品」のカタチが違うが、いいものを作りたい、自分的にここまでやらないと気がすまないという思いが強かった。

過去に、私は、出版さえしていればいい、という組織で媒体を作ったことがある。
どんなにがんばっても、むなしさでいつもいっぱいだった。
そして、自分の方向性が間違っていないのか、不安で仕方なかった。

だから、ブレストという作業は、大切な時間だし、私にとっては、うれしい時間なのだ。

今の職場で、今日、初めて編集会議に参加した。
事業部のトップ、営業のトップ、営業の進行担当、制作のトップ、制作担当(私)で、行われた会議は、久しぶりに楽しい時間だった。

・会社としての意見(媒体の理念・方向性の追求、他誌との差別化)
・クライアントの意見(クライアント利益の追求、クレーム回避)
・制作の意見(読者の使いやすさの追求、コスト削減)

それぞれの立場から、それぞれの経験、今持っている情報、自身の感覚から意見を出し合い、1つ1ついい、悪いの判断をしていく。
会議は2時間だったが、私的には驚くほど、多くのことが決まった。
それは、下記の点についてきちんと議論されたからである。
1.なぜそうなっているのか、また、なぜ変える必要があるのか、理由を確認
2.他にどんな方法があるか
3.それをすることで周囲にどんな影響があるか
4.他社媒体ではどうなっているか
5.上記を総合的に判断したうえで、本当に変えるべきか、変えないほうがよいか
そして、お互いの意見をよく聞き、理解しようとしていた。
決定したことに対して、私個人としては媒体としてどうなの?という点もなかったわけではないが、それがよしとなるには、それなりの理由が存在し、全員が納得して出された結論だったので、会議の後は心地よかった。

よく陥りやすいケースには、下記のようなものがあるだろう。
・トップの判断に全て委ねてしまい、物事全てがなかなか決まらない、進まない
・何よりも大切なのはお金をいただいているクライアントで、そこからのクレームを恐れて現状から何も変えられない
・こだわりすぎて、構造的になかなか利益が出せない

今日の時点で感じたことは、いい組織の中に自分はいるなということ。
ブレストができるだけの考えを持った人がいなければ、ブレストは成り立たないし、
力関係が存在してもブレストは意味のないものになってしまう。
そういう場に参加できることがうれしいし、自分もその中で対等に意見が出せるように、
またがんばろう、もっと勉強しようと思った。

いい刺激になった一日でした。
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by y.asd_xxx | 2004-05-26 02:40 | ふと思うこと