進行管理の仕事
今日のランチを一緒にしたのは、進行管理のアシスタントをしている女性。

私も進行管理は4年近くしていたが、
本を作る上で、一番重要な仕事だ。
なぜなら、進行管理がしっかりしているかどうかによって、
納期に間に合うか? 制作がどこまでこだわれるか?
大きく左右されてしまうから。

だから、前の会社では、副編集長だったのに、進行管理の仕事を他の人に渡さなかった。

営業、クライアント、制作スタッフ、社内、印刷会社の全てと調整役。
それが進行管理だ。

一番苦労するポジションでもある。
でも、だからこそ発言力もあるし、本が納品したときの充実感といったらない。
「私がいなきゃだめね」的な感覚さえ芽生える。
自分が一番媒体のことを考えているような気分にもなる。

営業が受注したので、制作依頼を上げてこないばっかりに、制作に入れない。
クライアントが海外に出張してしまって捕まらない。
ライターさんが原稿を上げずに、連絡が取れない。
クライアントの社内確認が時間がかかり、入稿できない。
色校で版を間違えたらしく、色味がおかしい。
編集長が、色校の後に、台割をひっくり返した。
数々のトラブルを私も経験してきた。そして、たくましくなった。


彼女は、もともと企業の広報をしていたのだが、進行管理がしたくて入ったという。
でも、進行管理の経験がなかったので、アシスタントなのだという。
雇用形態もアルバイトだ。

彼女の悩みの1つは、上司とそりが合わないこと。
同じく進行管理をしているその上司は、もともと営業出身で、進行管理を始めたのは、彼女が入社した3ヶ月前。
彼は、がんこで、彼女からの提案を全く聞いてくれないという。
それが原因で、辞めようとも思ったという。

もうひとつの悩みは、給与。
彼女は私より年上、つまりオーバー30。
経験のない彼女は、本来なら学ばせてくれるチャンスを与えてもらってよろこばなければいけないと私は思う。
でも、彼女は違った。
自分は大卒で、30歳を超えている。それで時給900円というのはプライドが許さない。
だから、面倒なことは一切やらないことにしているという。
「数社分の広告代理店との窓口になって」と言われて、彼女は断ったという。
私は、外部との交渉ができなきゃ進行管理は努まらないこと、
進行管理の仕事の重要性、進行管理の仕事ができればどこに行っても通用することなど、熱く語ってしまった。

彼女は、この媒体が本格始動したとき、どこまでがんばれるのだろう。
どこまで強く慣れるんだろう。
プライドとスキル・経験のどちらをとるんだろう。
そして、何を得るんだろう。

私にはそれをうかがい知ることはできないが、
自分がせっかくやりたいと思って始めた仕事なのだから、自分が担当した本を一度は手にしてその感動を味わってもらいたいな。
そして、その本を手に、苦労話でもしながら一緒に祝杯をあげれたらいいのにな。
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by y.asd_xxx | 2004-05-27 23:58 | ふと思うこと