25歳の見えない未来
今日、会社に残っていたのは、25歳のアルバイトの子と私だけだった。
彼女も1人暮らしだというので、ご飯に誘った。

彼女はこの会社に3年バイトで働き、一度編プロに出て、またこの会社に戻ってきた。
言っちゃ悪いが、長くいるにしては、知識がなさ過ぎるし、仕事にむらがありすぎると思っていた。
たぶん、誰も教育してあげなかったんだと思うけど、
迷いながら仕事をしてる気がした。
彼女は何がしたいんだろう、
彼女は今の仕事が楽しいんだろうか、
彼女は何を考えているのだろうか、
すごく聞きたいと思っていたので、絶好のチャンスだった。

彼女は答えた。
自分が何がしたいかわからないんです。
そのことを不安に思うわけじゃないけど、すごく迷っていて今すごくつらいんです。
月に一度、富山の実家に帰るんだけど、
実は先週も帰ったんですけど、
このままこっちでがんばるか、実家に帰ってのんびりしようかとも思うんです。
今の仕事が嫌いとか苦痛とかいうわけじゃにけど、好きかもわからない。
だから、中途半端で、迷いながらで、
いいや、後は上の人に判断してもらえばと思っちゃうんです。
自分の意見がないんです。

彼女にこう言った。
それじゃつまんないでしょ。
あなたの意見がなければ、あなたの仕事がカタチに残らないよ。
あなたがどう考えたか、私に聞かせて。
そしたら、いい、悪いってわかる範囲で答えてあげる。教えてあげる。
自分の意見に自信が持てるようにしてあげる。
ここにずっといる必要はないし、
媒体に思い入れが見出せなければやめればいいと思う。
でも、ここまでは自分に任せてっていうものを吸収しなきゃ、どこに行ってもその程度の仕事しかできないよ。
私だって、25歳のとき、編集って何かもわからないし、自分が選んだ道に迷いもいっぱいあったし、不安でいっぱいだった。不安を紛らわすために、友達と「私がんばってるよね。こういうことが楽しいんだ。こういうのが不満なんだ」って言いながら、朝まで飲み明かしてたよ。振り返ってこういうこと吸収してきた、今はこれができるなんて言えるのは、修羅場をいっぱい経験してきて、これから何がやりたいまで言えるようになったのは、本当にごく最近だよ。
趣味でも仕事でもいいから、少しでもやりたいと思ったらやってみな。
でも、何年かしたら、これは趣味ですること、仕事として追求してくことって結論出したほうがいいと思うけど。今はとにかくやってみること。
やりたいことがみつからなかったら、目の前にあるものを精一杯やってみること。
編集の仕事って、結構おもしろいよ。

彼女の不安はぬぐいされないけど、ただ一緒にがんばってみよう、力になるし、応援するから、センスあると思うよ、って伝えたかった。

自分が不安で不安で、逃げ出したくなりそうな25歳だったように、
彼女も悩んでいる。
彼女の声をいっぱい聞いてあげよう。
彼女の意見をいっぱい言わせてみよう。
彼女と一緒に考えよう。
そして、彼女と一緒に納品をよろこべる媒体を作りたい。
そう思った。
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by y.asd_xxx | 2004-06-10 01:59 | ふと思うこと