<   2004年 06月 ( 25 )   > この月の画像一覧
媒体から得られたもの・与えられたもの
深夜の作業を終え、終電で帰るとき、編集長が私とアルバイトの子に、「一杯飲んで行こうか」と。連日、校正校正の毎日でうんざりしていたので、私たちは飛び跳ねて喜んだ。

アルバイトの子が言った。

「私、この部署に配属になって良かったって思ってるんです。
 だって、全く経験のない私に、月刊誌の1ページを担当させてもらえるなんて、
 他の部署じゃないと思う。

 後、xxxさんにクライアントAの原稿をリライトして、クライアントに電話するとき、
 すごくドキドキした。
 最初、面倒くさいなって思ったけど、ドキドキしながらクライアントと話をして、
 納得してもらって、『じゃあ、この原稿でお願いします』って言われたとき、
 すごくうれしかった」

編集長も彼女にコメントした。

「仕事なんて、面倒なことばかりだよ。
 でも、正直、俺だったら、クライアント交渉は俺がやる。
 xxxさんだから、君にさせたんだと思う。君ならできると思ったんだと思う。
 そういうチャンスをものにできてよかったね」

彼女がクライアント交渉するにあたっては、
まず、何を言って、どう話を持って行きたいかを説明してあげた。
彼女は、自分が言わなきゃいけないことを必死にメモにとり、そのメモをじっと見ながら緊張した表情で電話をかけた。
彼女は、きちんと話ができるし、できると思ったのだ。
もし、失敗したとしても、私がフォローすればいいと思っていた。
もし、クライアントがクレームを入れたら、頭を下げに行けばいいと思っていた。
でも、彼女はちゃんとクリアして、彼女自身学べたし、少し自信をつけたようだ。
よかった。
そして、編集長にクライアントの状況については報告してたものの、
彼女に交渉させるなんて伝えていなかったのに、ひそかに心配していたんだなと知り、
彼女が成功したことを一緒に喜んでくれていることが、うれしかった。

私ももう30になる。後輩の教育もできなくちゃいけない年だ。
これまで、たくさんの子をつぶしてきたけど、
成長して、自信をつけてくれることは、教え甲斐があったと思えるし、うれしいことだ。

さらに、編集長から思いがけない言葉が聞けた。

「今回は、xxxさんが、ルールをまとめてくれたり、
 代理店に編集部の方針・意図をまとめてくれたから本当に助かった。
 前回は、どんなにこっちでやってもクライアントの言いなりの原稿になったのに。
 原稿内容のクオリティが上がったのは、xxxさんのおかげだよ」

まだまだできていないことも多いけど、
この媒体で私が尽くしてことを認めてくれたことはうれしい。
そして、編集長はさまざまな媒体を作ってきたので、勉強になることも多い。
アルバイトの彼女も、美大を出て、写真に詳しいので、彼女の目線、彼女が赤字を入れるところも
私が気づかないところが多く、頼りになる。
私自身二人に学ぶことが多かった。

後は、印刷会社に任せ、私たちの仕事は終わったが、みんな媒体からいろんなものを得られ、与えられた。
満足とは言えないけど、よくやった。うん、よくやった。 
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by y.asd_xxx | 2004-06-30 23:38 | 感動・うれしい!
編集長のこだわり
台割を一人で作っていた。
誰もが、いつも何してるかわからない、何がそんなに忙しいの?と思っていた彼が、
パソコンの画面を真剣な面持ちで睨んでいる。
作り終えて、メールで私のところに届いたのは、明け方5時だった。

フォーマット媒体であり、広告媒体であり、フリーペーパー

利益が出ていないので、編集ページは作れない。
あって、扉くらいのもの。
売り物ばかり扱ってきた編集長にとって、
彼のこだわりが発揮できるところは、各ページの地図、インデックス、そして台割しかなかった。
だからとことんこだわった。

どんな地図がわかりやすいか
どんなインデックスだったら、発見しやすいか
どんな並び方が一番ユーザビリティーがいいか

原稿回収が大幅に遅れ、スケジュールがタイトになって
疲れが蓄積するなかでも、それだけは譲らなかった。
だから、代理店が勝手に掲載順を操作したときには、
立ち上がって激怒した。

そして、クライアントが変な写真を入れたいと言ったときも、
「自分の金を出して返金させていただいてもかまいませんので、
 この写真は掲載を拒否させてもらいたい」
と、クライアントを説得した。

彼は言う。
「俺の名前が載るんだよ。その媒体にこんな汚い写真は絶対入れたくない。
 クライアントを脅してでも、絶対入れたくない」

かなわないなと、ちょっとだけ尊敬した。
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by y.asd_xxx | 2004-06-30 23:00 | 学び
やっとこぎつけた出張校正
徹夜明け、休む間もなく、連日、1日あたり400件を回す日々。
ただ、原稿を整理して赤字を転記して、赤字が直っているかチェックして、
もうどの書類がどんな意味を持つのか、
今、どういう状況なのか、
今、回っていない原稿はどれなのか、
わからないまま、
そして、
クレームがバンバン出ているのに、気に取られる暇もないまま入稿。
入稿を同時に、オフィスのスタッフ全員に電話確認の依頼・結果の集計、
そして追加の赤字。
最終原稿が何枚も何枚もあって、さらにわからなくなる。
そうやってやっとの思いでこぎつけた主張校正。

時間が経つにつれ、編集長は怒りだす。

「絶対、俺、このページ見てないよ。
 記憶にないもん。
 どうしてこういう状況になるんだ」

 ・・・・・・・・・(いいえ、絶対に編集長に回しています。
       一日に400件見ているんですから、
       記憶に残らないのはわかりますが、
       言いがかりはやめてください。)

「何で転記されていない赤字があるんだ。
 どうしてそうなったのか、考えてくれる」

 ・・・・・・・・・(お答えしましょう。
    1.連日、全員がヘロヘロになりながら作業しているから、
      転記漏れがあってもおかしくないでしょう。
    2.代理店から追加訂正が何枚も何枚も来て、
      進行は何も考えず、ぐちゃぐちゃの私のデスクに置くので、
      さらに紛れてしまうんです。
      転記されていないで埋もれているページはもっとあるかもしれませんね。
    3.最終校の後に、何度も出ているページもあれば、
      初校が編集長の机で埋もれていてなくなってしまったページも
      ありますよね。どのページがどういう状況か
      誰がわかると言うのですか?
    4.編集長が営業の意見を無視して
      ゴリ押しして進めたフォーマットのおかげで、
      掲載ページの半分くらいに写真サイズの修正が入り、
      写真の差し替えも多く、ご存知だと思いますが、
      とにかく赤字の転記が死にそうなほど多かったんです。
      写真の指示にどれだけの時間が費やされたか考えてみてください。     
    私の力不足を十分認めた上で、十分反省しますが、
    これ以上は無理でした。つまり、“必然”と言えるでしょう)

「むかつくな。台割10くらい直したいところあるよ。
 何でこんな画像が通ってるんだ。俺だったら絶対赤字入れてるはずなんだけどな」

 ・・・・・・・・・・(何度も申しますが、編集長はご覧になっています。
        そして、私もじっくり見たかったですし、見落としたところも
        わざと見過ごしたところもいっぱいあります。
        スケジュールと制作会社、社内のパワーを考えて、
        判断した結果です。
        もともとこのスケジュールでは、妥協するしかないのに、
        今さら、そんなこと言わないでください。
        どの段階でも編集長に、もうここは直さなくていいですね、と
        確認しながら進めたつもりです。
        申し訳ありませんが、私には、これ以上何もできませんでした)

「俺、こんな状態で本出すの嫌だよ」

 ・・・・・・・・・・(そんなこと言わないでください。
        私の名前も、一緒に徹夜してがんばったアルバイトの子の名前も
        載るんです。
        この状況になるまで、何もしなかったあなたにも
        責任があるのでは?)

明日も、残りのページの出張校正が待っている。
明日もこの愚痴を聞かされるのか。
納品しても、後味が悪くなりそうで、くやしい。
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by y.asd_xxx | 2004-06-30 04:19 | 闘ってます
営業とのバトル
営業のトップに名前を呼ばれ、行ってみると、
新しいクライアントへ営業に行くのだという。
それに当たって、クライアントに合ったフォーマットを考えてくれと。
編集長には話していない。
私は、考えられる意見を述べた。

「おっしゃるようなフォーマットを作れば、
 他のページもこうしたい!と言い出しますよ。
 それに、そんなフォーマット作ったら、連動しているウェブはどうすんですか?
 別に作るとなれば、外部に出す、出さないにかかわらず、
 作業は発生するんですよ」

「別のページのことなんて、俺は言っていないだろ!
 俺は新規に営業するのに、どういうことが考えられるか聞いてるんだよ。
 ダメなことなんか聞いてない」

「編集としては、本全体のことを考えないわけにはいきません。
 そして、そのクライアントのために別フォーマットを作るとなれば、
 私の判断ではできないので、編集長に確認して、
 どこまでできるかご回答します。
 営業はいつ行かれるんですか?」

アイデアマンだけど、思い付きばかりで、深く考えていないと評判の方。
入って1ヶ月の私でも、ほかにどんな影響があるか思いつくというのに、もう。
だいたい、なんで私に言うの。
編集長が合わないのか、なんなのか知らないが、
筋が違うでしょ。
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by y.asd_xxx | 2004-06-30 04:17 | 闘ってます
徹夜明け、つかの間の睡眠
明け方8時までひたすら初校の戻し(赤字の転記)
もうろうとしながら部屋に着いて3時間も眠ってしまった。

まだ、半分しか戻せていない。
進行のおじ様は寝ずにやっている。
早くまた会社に行かなくては。

うう、体が重い・・・。
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by y.asd_xxx | 2004-06-24 12:40 | とにかく走ってます!
制作会社から来る催促の嵐にぶちきれ!
初校だしは順調かのように思われた。

なにせ、バカがつくほど丁寧に修正・リライトした理由をつけて、
不明点・確認事項をつけて、初校だししているので、
下手な赤字が入ってくることはあまりなかった。
前回は、こちらで直したのが気に入らず、おかしな文章に戻ってしまい、そのまま本になってしまったのがほとんどと言っていたので、それから考えるとかなり優秀だ。

でも、問題はその前に起こっていた。

継続店で、制作会社が再度撮影しなおしたにもかかわらず、
初校で写真がさしかわっておらず出し直しが発生したのが2件発覚。

写真のクオリティが低い!とクレームをいただき、
コストとスケジュールの関係でお断りせざるを得ないが、
再度撮影を希望される店舗が数件。

カメラマンの対応が悪くてクレームになっているのに、
なおかつ写真のクオリティも低いと言われたのが1件。

取材時に何も言わずにどこからか勝手にメニューを入れられた初校があがってきたとクレームが1件。

本文に「これを入れてね」と営業がわざわざ申込書に書いたのに、入っていなかったとクレームが1件。

編集サイドからあれだけ「地図のクオリティが低いからなんとかしてくれ」と言ったのに、時間がないから初校だしの後にしてくれと制作会社に言われ、仕方なくそのまま出したら案の定、「地図のクオリティが低い。これじゃお客が来ない!」とクレームが1件。

もちろんうちのハンドリングミスが大きいのだが、
制作会社の手抜きがあからさまになった一日だった。
それなのに、制作会社は相変わらず自分のところのことしか考えていないとしか思えない言動だった。
「早く戻してくださいよ。
「いつ戻してもらえます? また夜かけますから、準備しておいてください」
「この部分だけ先にいただけないですか」
さらに、
前からインデックスはこっちで作るって言ったのに、
「もう、作っちゃいました。赤字入れて今日中に戻してください」
なんでこう、言うこと聞かないの。
しかもDTPをお願いしているから、
店舗名は誌面(クオーク)からコピペして作ったのかと思いきや、
店舗名も間違っていて、50音なんて間違っているのに加え、頭の2・3文字しか入力してないという有様。
こんな中途半端な仕事されて、「もうやっちゃったから、金くれ」と言われても、絶対出さないてんだ。ふざけるのもいい加減にしてほしい。

(もともとかっとなりやすいが、)さすがの私も怒りがこみ上げ、
電話にも出たくなくなり、怒りを抑えてメールを一本。
「初校回収に加え、クレームも発生しており、それらの対応に追われているので、
 もう少し待ってください。きちんとお戻しすることは、御社のためにもなることです。
 ご理解・ご協力ください」

内心、
「ふざけんなこの野郎!
 あんたのところのおかげで、クレームやら写真の差し替えなどありありじゃないか」
と言いたいところぐっとこらえてみた。我慢、我慢。

病み上がりの編集長に現状を報告し、私から提案。
ほかの営業からもクライアントからのクレームをヒアリングすることに。
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by y.asd_xxx | 2004-06-23 03:08 | 闘ってます
怒涛の週末が明けて
F1で佐藤琢磨が14年ぶりの表彰台獲得のシーンを見たかったのに、
途中で眠ってしまったようだ。
大量の校正で疲れきっていたから仕方がない。
でも、まだ危機を脱したわけじゃない。
遅れればクレームの危険が……。
這ってでも行かなくては。

月曜日、私が出社することには、制作会社からのゲラがあがっていた。

編集長はまだ来ていない。
一体、どういうつもりなんだ。
しかも、進行のアシスタントも来ていない。

私のところのアルバイトの子に、コピーの手伝いをするようにお願いし、
私は、昨日の続きに取り掛かる。

私が赤字のつけあわせをしていると、申し訳なさそうに、進行のおじ様が来て、
「何時ころこちらにいただけそうでしょうか?]
「後、30分待ってください」

そう言っているそばから、代理店から進行のおじ様宛てに、「まだ出ないの?」とクレームが入る。
自分ひとりじゃダメだ。
バイトの子にも手伝ってもらって、手分けして作業する。
編集長に確認が取れなかったところは、
進行のおじ様と相談して進めるよと一言編集長にメールを入れ、
何とか、午前中にすべて初校だしが終わった。

初校だしが終わって落ち着いたころ、編集長から電話が入った。
「すいません。何度も電話いただいたのに出れなくて。
 実は熱が出て動けなくって」
編集長の代わりはやっといたのでゆっくり休んでください。
表周りとか、編集長が担当の案件はそのままでいいですねと確認だけし、電話を切った。

は~、クライアントが確認中、つかの間の休息だ。
でも、編集ページとか手をつけてないじゃん。
どうしよう。
まだまだ終わらない。
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by y.asd_xxx | 2004-06-23 01:40 | とにかく走ってます!
怒涛の週末 <日曜日>
朝、7時45分。
進行管理のおじ様からの電話で起された。
「今からうち出るんですが、何時ころいらっしゃいますか?」

そして一日が始まった。

朝、机の上に編集長が見てくれた分(継続店分)をざっとチェックし、
不明点を書面あるいは付箋に書いて、
編集部用のゲラにも同様のものをつけ、進行管理へ。
「これ、クライアントに初校だししてください!」
進行管理のおじ様は、「ありがとうございます」と言って、
初校を受け取ってくれる。
こんなに感謝されると、がんばった甲斐があったなとうれしくなる。
こういう苦しいときほど、些細な一言が心に響く。
そして、おじ様は私を気遣ってくれ、
「今日電話かけてくるのなんて、制作会社からの催促しかありませんから、
 xxxさんは電話でなくていいですから。全部私が出ますから。
 xxxさんは集中してください」
と言ってくれた。
がんばろう、そう思った。

編集長が追加で赤字を入れたものは、すでに制作会社にFAXしてくれていた。
ほどなく、修正されたゲラが届く。
また、チェック。
また、進行へ。
「ありがとうございます」

ん、なかなか新規分に手が付けられない。
これじゃあ、制作会社の手が止まってしまう。
それはいかん。
そろそろ、新規分に取りかかるか。

新規分の中には、そのまま初校だしできるものも半分くらいある。
しかし、明らかに文章がおかしい、日本語になっていない、おおげさな広告表現は、
赤字を入れたり、リライトしなければならない。
紙のつらいところは文字数の制限があるところ。
そして、この媒体はウェブと連動しているフォーマットものなので、
システム上、文字数は超えられない。
この文字数制限の中で、書き直すのが本当に容易な作業ではない。
ましてや取材していないし、ライターでもないので、
本当に単語が出てこない。
たばこをつけては考え、たばこを点けては書いての繰り返しだった。
どうしても判断がつかないものはよけておいたが、
外が暗くなり始め、よけていた分が5本ほどたまったので、編集長に電話をしてみる。
・・・・・・・出ない。
もう一度電話してみる。
・・・・・・・やはり出ない。
メールを入れてみる。
・・・・・・・返事が来ない。
また、別のアドレスにも送ってみる。
・・・・・・・やはり来ない。
編集長がいないってことは、時給で働いているアルバイトを呼び出して、
手伝ってもらうことも、私の代わりに一部見てもらうこともできない。
すべて、私が回さなければならない。
しかも今日中にすべてやらなければ、この媒体は終わってしまう。
・・・考えている場合じゃなくなった。

そして、制作会社からの催促電話はひっきりなしにかかって来る。

昨日の夕方7時に約半分に当たる200本を出稿しておいて、
制作会社はその日中に全部戻してくれなどと言ってきた。
でなければ、月曜朝一には出せないと。
おじ様は、「まんまとはめられましたね」と言い、
そんな制作会社のことを一言「次はないですね」と言った。

「これチェックしました。
 修正が入る分なので、お手数ですが、制作会社にFAXお願いできませんか?」
「わかりました」
中学生のお子さんのいるおじ様に、この日ばかりはお願いばかりだ。
それなのに、おじ様はおやつを買ってきてくれたり本当に私をいたわってくれた。

もう、辺りがすっかり暗くなったころのこと。
何度目かの制作会社からの催促の電話をおじ様がとった。

「昨日のあの時簡にあれだけ出せたってことは、
 そちらが貯めといたとしか思えないじゃないですか?
 それをその日中に戻せなんて無理に決まってますよね。
 そちらはオペレータを何人も使って作業するかもしれないですけど、
 うちはxxxひとりで全部見るんですよ。
 私はコピーとったり、FAXしたり、xxxをサポートしてやることしかできないんです。
 xxxも必死でやってますから、もうちょっと待ってください」

きっぱり言い放ったおじ様は格好よく、
私をかばってくれたことに涙がでそうなほどうれしく思い、
この人がいてくれて本当によかったと心から感謝した。

おじ様は、終電まで私の仕事を待ってくれた。

おじ様が帰った後、残りわずか分を片付け、FAXし、いくつもの机に広げた書類を
片付ける。すると、まだ見ぬ束が書類の下敷きに。
げっ。
まだあと20本もある。
は~やるか。
再び赤ペンを手に机に向かった。
もう読むこともできす、表記できない文字を検知するだけのためにしか、目が働かず、
手は赤字を入れるためだけに動き、私はロボットと化していた。
12時を回り、私も終電が近づく。
前年度の売り上げが厳しかったので、よっぽどの理由がない限り、タクシー代は出さないと、総務から全社員にメールが送られたとの話を聞いていたので、
慌てて仕事を片付ける。
制作会社に電話して、送ったFAXの枚数を確認して、「後はよろしくお願いします」と
へろへろになりながら電話を切って、帰宅した。
FAXを送った分の戻りを明日朝一でまた確認しなければ。
明日も遅刻できない。

こうして、私の週末は終わった。
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by y.asd_xxx | 2004-06-23 01:20 | とにかく走ってます!
怒涛の週末 <土曜日>
ああ、毎日がんばってるけど、全体でどれだけ進んでるんだ?
ふと、思う。
本来なら、進行管理が把握しているはずなのだが、
初心者の進行管理で、
すでに、キツキツのスケジュールをさらに1週間以上タイトにしていた。
進捗表は更新されているが、彼らが現状を把握しているとは思えない。
おもむろに、進捗表を出力。
まだ、出稿されていない(つまり、編集部が一度も見ていない)店舗名に、
黄色いマーカーを引いてみる。
マーカーを引き終えた進捗表を遠くにして見てみる。

「おい!まだ、半分しか出てないじゃん!」

慌てて、進行管理に見せ、「やばいじゃん、やばいじゃん」とアラームを発信。
すると、さすがに進行管理も危機感、というより、むしろ絶体絶命な雰囲気を察知し、
慌てて編プロに電話。「今日中に全部出してもらわないと困る。もうデットですよ」

本来、初稿だしは、今週頭から始める予定だった。
来週の月曜までに初稿が出なければ、
クライアントからの校正戻しは無理と代理店から言われている。
納品が遅れれば、責任問題になる。

ん~。
これまで修羅場を何度も経験したけど、
久しぶりにどきどきする状況だわ。

結局、夕方7時、残りの新規200本と初稿の修正を依頼した分が混在した状態で、
すべて出稿された。
私と進行管理は、
まず、新規と、赤字の付け合せ分に分け、
申込書やクライアントからの原稿を店舗ごとにとりまとめた。
校正作業を始める前の原稿整理に、3時間はかかってしまった。

そして、この状況を編集長にいつ連絡しようかと迷っていると、
夜10時、「連絡がないので、来てみた。こんなことじゃないかと思ったよ」
と軽軽しくいうので、現状を報告すると、真剣にビビっていた。

クーラーの切れた暑苦しいオフィスで、
そんな途方もない作業ができるわけもなく、
編集長は、赤字の付け合せ分を持って帰ってみてくれるといい、帰っていった。

翌朝、会社に行くと、
「直っていなかった分、編プロにFAXしておきました」
と書かれた原稿の束が机に置いてあった。
しかも、6時半に。
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by y.asd_xxx | 2004-06-22 13:45 | とにかく走ってます!
営業の意見には耳を傾けろ!
今日は、さっさと編集長が帰ってしまい、
帰り道が同じ方向の営業との方と一緒に帰って来た。

以前から、お話したいと思っていた方だ。
営業なのに、すごく制作の観点も持っていて、
なおかつ、媒体をよくしようと考えている(と思われる)方だ。

媒体ってやっぱり営業の意見、
クライアントのニーズって一体何なんだ。
ターゲットはどこに置いているんだ。
この媒体をどうしたいのか。
そういう意見を聞くことは重要だと思う。
制作が制作よがりにならずに、売りやすい商品、使われる商品に育てるために、
現場の意見は大切だし、リアルだからだ。

はじめは、組織の話をした。

彼 「(進行管理の)○○さん、頑固やから大変やろ。」
   
私 「実は、○○さん
   知識がないながらも、何度もいろんな方に確認してやったのに、
   写真がウェブサイズでほとんど入稿しちゃったんです。
   初校出してから、ポジをまた集めなおさなきゃならなくなっちゃって
   知らなかったから仕方ないと言ったらそれまでだけど、
   ちょっとかわいそうです」


   でも、今回携わらせていただいて一番驚いていることは、
   結構、みなさんがいろんな動きをされるんで、それが大変なんです。

   進行管理のアシスタントの○○さんは、私が、
   『進捗報告をするのに、進捗表に計算式入れて、
   各工程で完了したクライアント数をカウントしたいんですけど』
   って言ったら、
   『えっ、私は必要ないから』
   って言われてしまって。

彼 「そんなことがあったのか。
   言ってくれれば、俺が進行管理のアシスタントの○○に言ったのに。
   あいつ、俺には勉強したいんで!っていうから
   責任ある仕事やらせてみようと思ったら、
   それはやだって言ったりな。よく、わからんよ」

私 「まあ、なんとか言って、私、やっちゃいましたからけどね。

   あと、たまたま喫煙所で営業の○○さんと、
   『今日やっとゲラが出始めたんで、これから赤字チェックして、
   来週くらいから初校だし始められそうですよ』
   なんて話してたら、席に着いた途端、
   ○○さんから、営業全員に
   『今日から出稿が始まりました。
   来週の月曜日から初校だしが始まりますので、よろしく』
   ってメールを送られてしまって、びっくりしました。

   制作の流れがどうなっていて、
   皆さんがどの役割を担当してるって共通認識ができれば、
   連携したり、情報を共有したりできると思うんですけどね」

彼 「俺はその調整を(編集長の)○○にさせようと思ったのにな。
   媒体をよくしようと思ってる奴がいなさすぎるよな。
   まあ、俺がそんなこと言ってちゃいけないんだけどな。
   お前一人で全部やるか? このくらいならできるやろ」

私  ニコッ!

   「でも、今回初めてやってみて、表記ルールを作って、
   編プロさんともこれでやりましょうって、前回よりは一歩したと思うんですね
   後、アルバイトの○○さんと、○○さんに校正やってもらって、
   二人も徐々に慣れてきたのは収穫かなと。

   後は、進行管理の方に、代理店向けに事前にレクチャーしませんか?
   ってこと言ってるんです。

   後、編プロとも発注内容、仕事内容を明確にするために、
   事前にちゃんとすり合わせしたいなと。
   編プロの担当者の方からも、『毎回担当者が変わるのは勘弁してほしい』
   って言われてるんです。

   納品したら、今回の課題とか問題点とかまとめて、
   次につなげたいなと思うんですけどね」  

今、私が考えていることを聞いていただいたら、
彼は、媒体の方向性について、話初めた。

彼は、この媒体を立ち上げた一人。
もともとどういう媒体にしようとしたか、考えていた一人だった。

彼 「今のクオリティは、クライアントニーズを満たしているだよ。
   読者のニーズも媒体を手に入れたい、欲しいと思わせるという点では
   ニーズを満たしている。
   でも、使われるというところまでは達していない。

   当初は、クオリティを高めて、捨てられない媒体にすれば、
   保存性も高まって、使われるのではないかと考えたんだけど、
   でも、最近、そうじゃないなと。
   クオリティと、使われるということは、
   比例しないじゃないか。むしろ、反比例してるんじゃないかと気づき始めたんよ。
   じゃあ、何度も見てもらうための情報が必要なんじゃないかとか、
   もっと見栄えは落としたほうが使いやすいんじゃないかとか
   思ってるよ」

私 「何度も見てもらうためには、もっとターゲットである20代・30代の女性の心を
   捕らえるような、ジャンルのバラエティ感を出したらどうなんだろうと思います。
   ペラペラめくって、見て楽しい媒体って方向性はどうかなって。」

彼 「でも、何度も見るかな。それでも、一度しか使わないんじゃダメなんだよ」

私 「使ってもらえる情報といえば、以前、編集長にも言ったんですけど、
   私、以前、採用媒体作ってたんですけど、
   他社の採用ツールで、マップが入っているものって、
   どんな企業が載っているかに関係なく、持ち歩くのに便利ということで
   人気があったって聞いたことがありますよ。
   この媒体の版型では地図を入れるのは難しいと思うんですけど、
   そういうのってありかなと思います。

   あと、媒体とウェブは切り離すべきだと思います。
   媒体は、ペラペラめくって使う=情報の平等感があるじゃないですか。
   ウェブならプラスの情報とか載せることも可能だと思うし、
   そうすると、お金が取れるクライアントからもっと取れると思うんですよね。
   媒体は、保存性とか、有効期限が長いってあるけど、
   ウェブなら新しい情報出せるし、というか新しい情報じゃなきゃ意味ないし、
   読者は、やっぱりよりタイムリーな、新しい情報に飛びつくって
   あると思うんですよね。
   まだ、ウェブの認知度もページビューもさほど伸びてないから
   厳しいのかもしれないですけど、
   ウェブは、もっと自由に、もっとフレキシブルに使えるんじゃないかと
   思うんですけどね」

彼 「なるほどね」

彼はしぶい顔をして、今の組織を客観的に見ていた。
なおかつ、いろんな可能性を考えている。
だから彼との話は実におもしろかった。私もやる気になる。
もっと、もっと私も頭使わなくっちゃ!
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by y.asd_xxx | 2004-06-17 02:59 | 学び