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専門用語の基礎知識
編集の仕事は、本や学校で学ぶものではなく、現場で学ぶものと思っていた。
だから、専門用語について、普段よく口にしていてもその言葉が漢字ではどう書くのかわからないものや関連する用語を良く知らないというのが結構あることに気づく。

たとえば、この間、
「ねぇ、文字が縦長になるのを『長体(ちょうたい)』って言うじゃん。
 横に平べったくなってるのってなんて言うの?」
同じ年の編集の子に質問された。

答え・平体(へいたい)

今日、メールを書くとき、私自身迷って調べてしまった言葉がある。
写真を横にすること、つまり『ヨコイチ』って漢字でどう書くのだろう?

正解は、横位置

私もまだまだ若輩者だなとちょっと反省。
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by y.asd_xxx | 2004-08-12 01:58 | 学び
機種依存文字チェッカー
機種依存文字チェッカーをご存知だろうか?

メルマガを作るとき、WEBをつくるとき、
あれっ、この文字って文字化けしない?と迷うことはよくある。

そんなとき、使えるのが機種依存文字チェッカーだ。
入力して、えいってボタンをクリックすれば、文字化けするかどうかわかる優れもの。

ちなみに、♪は文字化けしないということを、私は最近知った。


あと、メールを書くとき、
1行あたり何文字にすれば改行されないできれいに表示されるか
というのもよく悩む。
上司に質問したら、機種によるが35文字から42文字、
そこで社内では「38文字」に設定しており、問題ないとのこと。

ん、勉強になります。
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by y.asd_xxx | 2004-08-11 00:12 | 学び
広告を作成する方、ぜひ一度ご覧ください!
掲載規定を策定するにあたって、上司からいただいた他誌の掲載規定をみていると、
東京都福祉保健局が出している「薬事法に関する広告規制について」というホームページがある。

見てみると、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療用具・健康食品・健康器具(用品)・美容器具について、広告に関する規制が例文つきで詳細に説明してあった。

化粧品の広告について、1つ紹介してみよう。

「アロマ効果の表現について」

例文:
 本品はご家庭でも使用頂ける、アロマセラピ-用化粧品です。
 本品に配合されている○○オイルは、
 肌の血行を促進しダメ-ジを回復する働きがあります。
 さわやかな香りをお楽しみ下さい。

さて、どこがいけないでしょう???

答え:アロマセラピーの“セラピー”とは、治療のことを意味する。
    だから、化粧品に用いるのはダメ!

    アロマで肌の疲れを回復するや、
    化粧品で配合されているエッセンシャルオイルが肌の血行を促進する
    という表現は、化粧品の効能効果として認められないのでダメ!

なのだそうだ。

そのほかにも、「美白の表現について」では、こんなことが謳われている。

「美白」「ホワイトニング効果」等の表現は、薬事法で承認・許可された字句で はありません。明確な説明なくこれらの言葉を用いると、消費者に「黒い肌が白く なる」かのような誤認を与えかねません。 したがって、これらの字句を用いる際には、説明を付記する必要があります。

勉強になります。
広告を作成する方、ぜひ一度ご覧ください!
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by y.asd_xxx | 2004-08-10 23:41 | 学び
クオリティより、スケジュールを優先するねの!
編集長は、5連休中。
代わりにというか、いつもどおり、私が編集会議で進捗について報告。

進行管理に入社された方含め、作業手順、書類の流れ、管理・保管の担当について
確認の打ち合わせをし、「作業工程表」を作成しました。
添付のとおりです。

また、前号発行後、3週間経つので、社内・外に向けアンケートを作成し配布しました。
アンケートで効果測定するのは・・・・です。

など報告。

すると、
会議参加者の1人から、
「情報の新鮮さを出すために、継続店の写真の差し替えをお願いしたい」と。

誰もが「そうすべき」と言う中、私は異論を唱えた。

「ちょっと待ってください。
 今回は、無理です。
 今週末、つまりあと3日で、新規の営業締めですよ。
 継続店でも、来週末です。
 ただでさえ、現状全く入稿がなされていない状況で、
 このスケジュールで言うのはやめてください。
 ありポジを借りればいいこととおっしゃいますが、
 後1週間早かったらいいですけど、
 今週、来週、営業が一番厳しいときに追加でお願いするのは、危険です。
 それによって入稿が遅れれば、トラブルのは目に見えています」

そのとき、言われた一言が、
「クオリティより、スケジュールを優先するのね!」
だった。

カチーン!
私だって、プライドないみたいな言い方はやめて欲しい。
いいもの作りたいのは、私だって一緒。
でも、スケジュール見てできること、できないこと判断しなきゃいけないでしょ。
前回だってあれだけトラブったんだから、
やったら明らかに危険なこと、誰がなんと言っても止めるさ。
なおかつ、入稿からどれだけの作業があるって説明したよね。
なおかつ、進行管理も新しければ、
編集内1人辞めてて、新しい人入れてやろうとしてるのよ。
なおかつ、制作会社も新しいところにお願いするって言ったよね。
現状をここまで説明して、
なんでそんな言われ方しなきゃいけないのよ~。

くそ・・・・・・・・・!

くやしくて、黙ってられなくて、
「今回は、各代理店さんを回って、事前説明して、
 『写真は効果に直結しますから、クオリティを上げてください』とお願いしていますので、
 それで現状はやらせてください。」と懇願。

負け犬の遠吠えみたいで、くやしかった。
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by y.asd_xxx | 2004-08-10 23:07 | 愚痴・憂さ晴らし
仕事は任されてこそ
昨日、営業の進行管理に新人さんが入社してきた。
派遣さんである。

彼女を囲んで、みんなでランチに出たときのこと。
彼女は某大手出版社で雑誌の進行管理をずっと担当していたという。
でも、制作内の進行管理で、デザイナーさんやライターさんとのやりとりがほとんど。営業とやクライアントとのやりとりの経験は全くない。
今回、彼女が担当するのは、営業の進行管理。つまり、社内営業や代理店対応、社内の編集、制作会社とのやりとりが主になってくる。彼女は「経験がないので不安」と言いながらも、スケジュールを一目見て、「タイトですね」と言ったところを見る限り、スケジュールもちゃんと読めるし、慣れればかなり戦力になるのではと期待してしまう。
しかも、私よりと2つ年上だし。

派遣で1年ほど働いている子は、年上の彼女に言う。
「うちは社員が働かないから、派遣やバイトが大変な思いをする。
 大変な思いするのが嫌で社員の分まで"やってあげる"と
 社員は図に乗って"やってくれるもの"と勘違いして、ますます何もしない。
 自分の首絞めるから、ちゃんとどこまでが自分の仕事って線引きしなきゃだめだよ

私は、入社したてのやる気になっている人に、
なんでこんなこと言うんだろうと思うと同時に、
言われた新人さんが心配になった。

「スケジュールはタイトなの。
 そもそもスケジュールを切った方が
 スケジュールの切り方をわかっていらっしゃらないので、
 次回は、ちゃんとしたスケジュールをお願いしたいですね。
 あと、社内の方はメールをご覧にならない方が多いので、
 口頭で確認して、文書で残しておくといいですよ。
 代理店さんは、口頭だとトラブルので、文書で明文化すると説得力出るし、
 結構納得してもらえますよ。
 なんか、困ったこと、うまくいかないことがあったら、おっしゃってください。
 私が動きますから」
とアドバイス。新人さんを励ました。

私は、社員の仕事、派遣の仕事と線引きすること自体に疑問を感じる。
かつて、私が26・7歳のころ、派遣でわかったようなふりして現場を仕切っていた。
でも、その後社員になってしばらく悩んだことは、
自分は、社員じゃないからということを言い訳に経験していなかったこと、
逃げていたいたことがたくさんあったということだった。
誰にも仕事が振れない。
自分しかやる人間がいない。
やったことがないなんて言い訳通用しない。
そういう中で仕事をして初めて、派遣で限られた仕事で満足していた自分の愚かさ、
無能さを知ったものだ。

かつての上司はよく言っていた。
「制作は基本的に1人で全部やるんだよ。
 最後は全部自分でやらなくちゃ、だめなんだ」と。
だから、1つの媒体を全員で何かをやるというのではなく、各人1つの媒体(できる人間は複数)の担当制を敷いていた。
もちろん、迷うとき、困ったときはアドバイスしてくれるが、
やるのは自分。
トラブルやクレームになったときは、表に出てきてくれて一緒に頭下げてくれるけど、
ほとんどは任せてくれた。そして、いっぱい経験させてくれた。
そしてそれが今の自分であり、そういうチャンスをくれたことをとても感謝している。

派遣だからと言って、責任ないから、責任取りたくないからやらないというのは、
私の中にはない。
派遣だろうと、何だろうと自分が任せてもらえるならそこでベストを尽くすだけ。
ここでしかできないことを経験できる、
知らないことを学べるチャンスを逃したくはないと思う。
できることだけやるんじゃ、つまらないし、飽きちゃうのだ。

責任を自分がとるべきか、上司がとるべきかは、社員である上司の判断に委ねている。
私自身、自分で責任をとるつもりでやっているが、
実際は上司が責任とってくれているというだけのことだ。

というか、責任を取ることがどういうことか、どこまでは自分がやらなければならないか、
上司の立場もわかるから、責任取れない分、できるところまでやりたいと思う。
上司に尽くしている、媚を売っているつもりはない。
現に、私が近づくと、上司は「また、詰められるのか?」とビクビクしているので、
扱いづらいなとか、怖いなとか、気が合わないとも思っているのかもしれない。

でも、私は上司が嫌いではない。
仕事は、なかなか切羽つまらないとやってくれないけど、できないとは決して思わない。
むしろ、知識も経験もある方と尊敬している。
指示はあんまり出さない代わりに、判断が早い。
判断してくださいと言ってから見てくれるまでは時間がかかるが、
見たら早いのだ。
これはアルバイトや制作会社に支持を出す私にとって、これは本当に助かる。

上司のせいで、大変な思いをしたこともあった。
でもそんなときは、後でたっぷり愚痴を聞いてもらう。
愚痴を聞くのも上司の仕事だと思って聞いてもらう。
愚痴は、本人に面と向かって言ってすっきりするのが私流だ。
そして、上司は笑いながら「ごめん、ごめん」「大変だったね」と労いの言葉を発する。
それで、私の不満は水に流す。

上司と私の関係は、傍から見るとどうか知らないけど、
けっこううまくやっていると思う。
上司も、私のこと、評価はしてくれているみたいだし。

というか、評価されて、仕事を任されないと、
自分は成長できないし、ここにいる価値がないのだ。
だから、仕事の線引きなど、上からされない限りしないだろう。

編集の職場は、離職率が高い。
私は原因として以下のようなものが挙げられると考える。
1.成果や働きぶりが数字で現れるわけじゃないから、評価されにくいから
2.ものづくりはこだわりの世界。つまりやればやるだけ形に残る仕事。
  こだわりが持てなければ、単にその作業は過酷な作業でしかないから
  また、どんなにやりたくても、体力がついていかないこともあるから
3.編集の仕事をやる人は、好奇心旺盛でないと勤まらない。
  好奇心旺盛ってことは、いろいろ目移りして、
  自分の志向により近い業界
  全く別の媒体
  新しいビジネス
  に関わりたくなってしまうから
4.年取ってからずっと仕事があるかという不安があるので、
  独立を視野に入れた、知識・経験の蓄積、人脈形成のため

みんな好きでやっている仕事。
でも、自分の向き・不向き、得手不得手、経験を武器にスペシャルな人材になればいい。
編集の仕事は、職場によって求められるものが違うから、
向き・不向きを理由に私は視野を狭めたくはない。
得手不得手を理由に仕事とか責任とかから逃げたくはない。
いっぱい経験したいし、それをおもしろがっている。
私は、こうして成長したい!


 (……大それたこと言い過ぎたかな。成長してるかな。心配になってきちゃった。)
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by y.asd_xxx | 2004-08-05 03:38 | ふと思うこと
みんながんばってるんだな
帰り道、偶然、私の行きつけヘアサロンの店長に出会った。
彼は、私の担当でもある。同じ年で、3年くらいの付き合いになる。今年、結婚したばかりの新婚ほやほやだ。

そういえば、昨日ハガキが届いていた。
内容は、新規オープンに伴って転勤するというお知らせで、「今後をご相談しましょう」と書かれていた。

聞くと、共同経営している別の店長が、ある店舗をつぶしてしまい、彼が新規店の転勤に抜擢されたとのこと。連日、3時ころまで店舗で働き、それから私のところに届いたお知らせはがきを作っているのだとか。しかも、お店ができて5年。蓄積された顧客リストを元に、寝ないで送ったハガキの3分の2は、移転などで戻ってきてしまうという。
お店をつぶしてしまった別の店長も帰れずに、ホテル暮らしだとか。

新しいお店は、駅から2分の好立地。電話もまだなければ、店もできていないらしい。
「一番おもしろい時じゃん」という私に、彼は「そうだけどさ~、正直つらいよ」と。
1店舗たたんだ後のリベンジ。
彼らにとって全く未開の土地。
今ある店舗から顧客を引っ張るには少し遠く感じられる距離。
しかも、ハガキの戻り(不在連絡表)の数からも見込める顧客数も少ない。
体力的にきつい日々。
挑戦・期待に胸躍らすとは言ってられない。
彼に思い重圧がのしかかるのは、痛いほどわかった。

この年になると、楽な仕事はない。楽しいだけの仕事なんて本当にない。
胃が痛くなるような厳しい状況をどうにか乗り越えなければならない。しかも成果を出さなければならない。
スタッフを雇用し、教育し、マネージメントして、顧客管理し、新規開拓も。
店長は1つの会社のさまざまな部門が行う全てをこなさなければならない。
不安も焦りも振り切り、自分で判断して動いていかなければ何も始まらない。
自分一人じゃないけど、自分がやらなきゃどうにもならない切羽詰った状況。
30代なんて、どこも似たような状況ですな。

私は、彼の新規店に行くことを約束し、彼の背中にそっとエールを送る。

                                          Fight!
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by y.asd_xxx | 2004-08-03 00:13 | ふと思うこと
のんびり気ままな夏休み
夏休み(本当は単なる代休)を3日取り、土日とあわせて5連休となった。
初日、ひたすら夕方まで熟睡。たっぷり休息をとる。
二日目からいよいよ始動開始だ。

■お世話になったプロダクションへご挨拶まわり

この間まで、お世話になっていたプロダクションにご挨拶。
その会社は白金高輪にあった。
手土産に、シューアイスを持って訪れると、
朝から町田まで撮影に行って、疲れた顔した社長がいた。
社長と言っても、過去に何度か私がお叱りしたこともあり、飲んだこともある、仲良しさんだ。
アイスをほおばりながら、最近の仕事の話に花が咲く。
彼は、ビジネスモデルの話が大好きだ。
私が担当している媒体の業界動向について、自分も最近調べたことがあるとかで、
話は盛り上がった。
「また、遊びにおいで!来たら、『これ校正して』なんてお願いするかもしれないけど」
彼は、がははははと大笑いして、私を見送ってくれた。

■編集者ならゴールデン街でしょ

夕方は、友人と会う約束をしていた。
まだ、外は明るかったが、飲むことにした。
他の友人の話、仕事の話、将来への不安など話すが、彼女と話すと決して暗くならないのだ。いつも最後はちゃんと前向きになる。そして、勢いづいて、ゴールデン街に行くことになった。
彼女の知っている店、と言っても彼女も一度しか来たことのない店に入ると、
私の抱いていたゴールデン街のイメージと相反した、純白の壁と無駄なもののない整然とした空間が広がっていた。
マスターの年の頃も、あたしたちとそう変わらなそうな雰囲気で親近感がわく。
カウンターに座ると、目の前には、おニャンこクラブやガンダムのレコードが...。
私たちは興奮して、お客さんが少ないことをいいことに、懐かしいレコードたちを漁り、はしゃいだ。
パタリロの「クックロビン音頭」、うる星やつらの「星空サイクリング」、沖田博之の「E気持ち」、トムキャットの「振られ気分でロックンロール」、ガンダムの「哀・戦士」、ビートたけしの「哀しい気分でジョーク」などなど
私たちは騒がしいほどに盛り上がり、マスターも自分の好きなレコードたちだからうれしそうに愉しい時間を過ごした。

三日目。実家に帰省。半年ぶりだ。

■親友との再会

私が実家に帰るときはいつも突然、「あっ、帰ろっかな」という具合。
でも、今回は、「今から帰るよ」と友人にメールを打った。私にしてはめずらしいことだ。
だけど、受け取る側にしてみれば、いつものことだったらしい。
ある子は、
「えっ、今から? なんでお盆じゃないの!今週は仕事忙しくて帰れないよぉ」
と、あっけなく帰ってきた。
正月に会えなかった親友からは、
「ナニー?急すぎ。いつも前もって言ってって言ってるじゃん!
 んで、何時にこっち着くの?
 何日滞在ですか?」
また、しかられた。でも、今回は少し会うことができそうだ。
高速バスを降りると、街灯の全くない真っ暗な道が広がっていた。
実家へはそう遠くないのだが、怖かったので、親に電話で迎えに来てもらった。
今回最初の親孝行だ(単に甘えるだけだけどね)。
実家に戻って、お茶をすすっていると、ほどなく親友が車で迎えに来てくれた。
久しぶりだ。でも、相変わらずしっかりものの顔だ。安心する。
お正月に会えなかったから、1年ぶりだろうか、それとももっとだろうか。
どこから話したらいいか、迷いながらも話し出したら止まらない。
転職したこと、今の職場のこと、仕事のこと、恋愛のこと、友達のこと
私のマシンガントークをいつも彼女は愉しそうに聞いてくれる。
だから話すと、会えなかった時間が少し埋まるような安堵感に包まれる。
彼女に「変わったことは?」と尋ねると、「何もない」。
彼女はいつもそうだ。聞くのが好きだという。自分は何もないと。
でも、聞いてみると、2人の子供が大きくなって、パパはダイエットしてるんだけどまだ学生時代ほどスリムにはなっていなくて、彼女自身は週3回のパートをはじめて懐かしい人にも会えたりしているという。
私にはとうていできない生活にうらやましくもあり、親友の話を聞くと疑似体験しているような錯覚になってなんだかあたたかな気持ちになる。

■早朝の散歩

四日目は、朝早く目覚めた。
朝早く出かける父を見送り、母と朝食をとり、母とラジオ体操なんぞやってみる。
すっかり頭もカラダも冴えてしまったので、散歩に出かけることにした。
近所のえっちゃん家の前を通って、田んぼの真ん中にデンと構えるちいちゃん家のところを曲がって、あっちに行けばまいちゃん家、こっちにはのぶ子ちゃん家、もっと先がこぼちゃん家、そんな記憶を辿りながら、町で一番大きな城山公園まで歩いた。

a0017963_4295991.jpg左手のアスレチックは、小学生の低学年のころ遊んだなと思いながら、木陰で森林浴する。
まだ、午前中の爽やかな風を受け、蝉の声がじりじり響く中、そっと目を閉じてみる。
そして、右手のほうへ行き、頂上まで登ってみる。
大きな川が流れ、眼下に小さな町が広がり、その先にはまた山がある。家があるのはほんの一角で、後は田んぼの広がる何もない町。
公園の中央には赤橋がかかっている。
そうそう、この下の道を自転車でブレーキをかけずに降りて、カーブで曲がりきれなくて、自転車ボコボコにしたっけ。
そういえば、この公園のどっかの坂で落ちて、お兄さん、泣きながら骨折して帰ってきたっけ。
春にはさ桜が満開になり、その後つつじで彩られる公園の空気をいっぱい吸って後にする。
帰り道、道草して私が通った中学を覗いてみる。
昨日、友人が未だに夢に出てくるといっていた部活を覗いてみると、夏休みなのにちゃんとやっていた。
部員は12人くらい。もう3年生は引退したのだろう。みんなキャッチボールさえろくにできていない。半分しかスパイクを履いていないところを見ると1年生だなとすぐわかる。
近くによって、私が使っていたバット、あこがれの先輩から譲り受けたバットに触れてみたかった。
15年上の先輩です!と言って、ピッチャーの子とキャッチボールしたかった。
でも、顧問の先生も変わっていて、話に行くのが恥ずかしかった。

■母を誘って、君ヶ浜へ

a0017963_4351233.jpg海は久しぶりだった。
母と私は、電車に乗って銚子に行くことにした。二人とも初めてだ。
銚子電鉄に乗って、犬吠崎のある「いぬぼう」という駅を降り、左折するとすぐに海に出た。
台風が来ていたので、波が高く、白い泡をいっぱい立てていた。母は「濡れちゃうよ」と言いながら、気持ち良さそうにしていた。
少し歩いたのと、暑かったので、休憩してカキ氷を食べることにした。
2人であずきミルクを注文。
氷はフラッペのようなガリガリした塊ではなく、昔ながらにさらさらした歯ごたえで、
ミルクは懐かしい練乳。「甘~い」「頭痛~い」と言いながらペロッと平らげ、再出発。
犬吠崎より左側にある君ヶ浜の海岸は、先ほどと違い波も穏やかで、
小さな子供たちがたくさん水着で遊んでいた。
私と母は足をまくり、水につかり、「あっカニ見つけた!」とその辺の子供たちと一緒にはしゃいでいた。
さんざん格闘したのに1ぴきもカニは捕まらず、私は波で削られ丸くなった石を拾って土産にした。

■友人の墓参り

昨年の冬、親友から突然電話で知らされた。
中学の同級生が、原因不明のままこの世を去ったことを。
しかも、奥さんと2人の子供を残して。
仕事で葬儀に行けなかったので、お花を持って手を合せに行った。
お寺の人に場所を伺うと、「残念だったわよね」と言いながらすぐに教えてくれた。
まだ建てられたばかりの墓石の前に立つと、本当に彼の墓なのか信じられずに、名前を探した。ないことを祈ったが、彼の名前を見つけてしまい、事実を改めて認識する。
花を入れ替え、暑いからたくさん水を上げ、線香を一束上げ、そっと合掌。
もうすぐお盆だ。そしたら、奥さんにも子供たちにも会えるね。

■花火大会

a0017963_4375541.jpg最後の夜は、友人と待ち合わせして花火大会に行った。
終電の時間が気になったが、1万発上げられる花火はこの町で自慢のイベントだ。
店先でイスを出して母親と眺め、友人から電話が入ると待ち合わせの場所に集合した。
花火にだんだん近づくに連れ音がお腹に響き、花火も大きくなって行った。
やっと人ごみをかき分け、露店と人がごった返す土手まで辿り着いたところでタイムアップ。引き返さないと終電に間に合わないので、泣く泣くつかの間の再会を惜しみ、一人戻ることに。
帰りを急ぎながら、団地の公園でバーベキューしながら花火見物している兄たちのところにもちらっと顔を出す。
お兄さんとお兄さんの中学の同級生たち。
よくうちに来ていたので、見た顔ばかりだった。
「お久しぶりです」と言うと、みんな一瞬きょとんとした後、一斉に「かあちゃん、そっくり~」と笑っていた。お兄さんの彼女に、焼きうどんとビールを少しだけもらいいただくことに。
兄は友達に、「うちの妹は副編集長なんだぞ」と自慢していた。
今年のお正月に初めて会った彼女とはろくに話していなかったが、「今度、うちにも遊びに来て!今度、ゆっくり遊ぼうね」と言ってくれた。
5分も座っていられなかったが、終電まで15分もなかったので、その場を後にし、走りだした。
「お母さん、今、○○だから、荷物持って迎えに来て!」
友人の家の前を通ると部活の後輩である友人の妹がいて「先輩!お久しぶりです」と。
後ろ髪引かれる思いで、通り過ぎ、母の車を発見。駅まで直行してもらう。
どうにか間に合った。
やっぱり、最後までいつもどおりお母さんに甘えてしまう。
「ありがとう。花火一人にしちゃってごめんね、お母さん」

こうして電車に乗り、3時間かけて帰宅。私の夏休みが終わった。
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by y.asd_xxx | 2004-08-02 05:45 | ふと思うこと