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5月16日 焦らず、ゆっくり泳いでいきたい
今日は何日なのか、今日は何曜日なのか、明日は何時に起きなきゃいけないのか、明日は何をしなければいけないのか
何も気にしない日々が突然終わった。

おととい、29歳のプー太郎生活に終止符を打つため、同じ境遇の友人と小旅行に出かけた。二人で予算5000円と決めて。

平日の小旅行。予算は少なくとも、贅沢な時間だ。
世間では、ビジネスマンがスーツでせかせか働いてる時間に、青空を見上げ、二人で時間を忘れて話をした。
情けない話、つらい話、悲しい話。
なぜか、青空の下で話すと、風に流せるような気がした。
きっと、話を聞いて欲しかったんだと思う。

「平日、部屋にいると近所の幼稚園や公園で遊ぶ子の声がするの。
 いい大人のはずの私が何やってるんだろうって、現実に引き戻される瞬間なんだよね。
 だから、窓を締め切って、暗くなるまでネットやテレビを見つめている。
 何かしなきゃと苛立ったり、不安で不安で仕方なくなったりさ」

「家を出るのなんて、タバコ買いにペットを連れて、近所のコンビニまで行くくらい。
 そういえば、以前、一緒に働いていた人で、35歳なのにすごくスタイルのいい人がいてね、彼女に『いいですね、スタイル良くって』って言ったことがあるの。
 そしたら、『実はこれを維持するのすごく大変で、結構ストレッチとかトレーニングしてるのよ』って。
 誰でも見えないところで努力してるんだって、がんばってるもんなんだってあらためて思った。
 生活だけじゃなく、体型まで緩んできちゃうのが許せなくって、それから私も毎日ストレッチは欠かせないんだ。
 自分に無理なく、続けることが大切なんだって」

「うん。続けることって大事。
 面接で『あなたの長所と短所は』って聞かれたとき、『短所は長続きしないこと』って言っちゃったの。
 面接でそれじゃ、入っても長続きしないかもって宣言してるみたいで最悪だよね。
 正直言って、この年で面接に臨むと、自分のキャリアとか経験を生かして働きたいと思うし、相手もそれを望んでいると思ったから、今更自己分析なんておろそかにしてて、長所短所なんて答えは用意してなかったんだよね。
 もちろん、そう答えた後に、『私は長く続けるというより、物事を改善したり、自分を成長させたり、レベルアップすることを重要と考えます。長く続くかどうかは結果として、得られるものだと思うから』なんて続けたんだけど、長く続けることで得られるものを私は手にしていないのかもしれないと自ら確認しちゃった。
 続けてみて初めて見つけられるもの、続けないと出会えないハードルを私は超えていない。
 それは転職が多いと非難されるより、ショックな気づきだった。
 だから、ブログを始めようと思った」

「私も自分のホームページを持とうとか、メルマガを書こうとか、何年も思って、結局できていない。
 書くことが好きなのかどうかもわからない。
 いろんな人を見てきて、いろんなスタイルがあって、いろんな道があることそろそろわかってきたし、みんながんばってるな、すごいなって思う。
 最近、自分に対してわかってきたことは、私はそうせかせか働くのは好きじゃないってこと。できるんだろうけど、本質的には好きじゃない。制服着て、全員同じことをするようなのは、らしくないし、かといってフリーで働くほど自分のスキルに自信もない。
 勢いよく、ポンポン話は出てくるけど、自分の意志や将来像がしっかりできているわけじゃない。
 周囲がいう年齢っていう圧力が疎ましく、うざったく思うけど、そういう社会的な常識みないのも理解できないってはっきり突っぱねることもできない。
 結局、他人任せみたいな生き方で、文句とかケチばかり言ってる」

情けない自分と向き合うことは、きつい作業だ。
意味もなく過去の自分を引っ張り出したり、今までの自分の決断に必要以上の意味を持たせてみたり、なかなか前に進めなかったり……。
でも、だからこそ、話を聞いてくれた友人に感謝したい。
ブログで、自分に対して「おめでとう」「影ながら応援していました」なんて返事をいただけるとものすごくうれしい。たまらなくうれしい。

来週から、新しい生活が始まります。
今度の仕事は、いままでやってきた経験からは、全く問題なくできる仕事。ただし、処理するボリュームも与えられた時間も桁違い。たぶん、以前のように忙しくなる。でも、前回自分がどつぼったようにならないために、いかに効率よく処理するか、どこでこだわるか、考えながら仕事しようと思う。ただ淡々とこなしていけば、やっていくうちに飽きてしまう仕事。そこから何を得ていくか、どこまで考えられるか。ここで私は何ができるか。
そして、仕事だけじゃなく、どんな生活を送るのか、どんな生活を確立するのか。
新しい挑戦の始まりです。

まだまだ、私は情けない自分と格闘しなければなりません。どんな答えを出すのかわかりません。答えが出るのかさえわかりません。どんな決断をするかもわかりません。どんな出会いをするかわかりません。また、くじけると思います。また、どうしようもなく落ち込むと思います。

ちっぽけな私は、焦らずゆっくり泳いでいきたいと思います。
by y.asd_xxx | 2004-05-16 01:30 | 日記